生活にヨーガを取り入れる

ヨーガにはたくさんの聖典があります。そのどれもが素晴らしい教えが書いてあります。

ヨーガをもっと知りたいといろんな本を読んだり講座を受けたりしているでしょう？

その教えの深さにびっくりさせられますよね。

でもなかなかそれを生活の中に取り入れていくのは難しいなあと感じてはいないでしょうか？

ヨーガを学んだ人が必ず読む【ヨーガ・スートラ】

何十年もアメリカでヨーガを行じてきたNischala Joy Devi先生はアメリカの女性たちからヨーガ・スートラはどれを読んでもしっくりこないと相談され、たくさんの聖典を読み、サンスクリット語や聖典の専門家から話を聞き、女性目線でのヨーガ・スートラを伝え始めました。

よりしっくりきた解説でヨーガを生活の中に取り入れられないか？

そう思い今回、Nischala先生のご好意でヨーガ・スートラを女性目線で説明した書籍【The Secret Power of Yoga】を日本語にさせていただきました。

日本の多くの女性にも

5000年のヨーガの智慧が生活の至る所に活かされて行きますように。

Ⅰ．１　謙虚な気持ちで（心と意識をオープンにして）私たちはヨーガの神聖なる探求を続けよう

Ⅰ．２　ヨーガは心の中で意識が調和することです

Ⅰ．３　心と調和すると意識は揺るがないものになり、私たちは本来の自然、

　　　つまり歓喜に留まります　

Ⅰ．４　心と意識が調和していないときは、私たちの苦しみは変化しながら

　　　意識の光と共に広がっていきます

Ⅰ．５：放射線状に広がる意識を心地よいものと心地よくないものへと５つに分けていきます

Ⅰ．６：その放射線粒子は知識、誤解、想像、深い眠り、そして記憶を現します

Ⅰ．７：知識とは、個人的な経験と経験から推測すること、

　　　そして賢い人から教えてもらったことを示します

Ⅰ．８：誤解は、認識がはっきりしなかったり脚色されていたりしているときにやって来ます

I．９：想像は、言葉を聞いたりイメージを見たり感情を経験したりすることによって

　　　輝かされます

Ⅰ．１０：深い眠りは、意識的な気づきから私たちを引き出してくれます

Ⅰ．１１：記憶とは、過去の経験が意識の気づきへと戻った時のことを言います

Ⅰ．１２：意識はアビヤーサ（献身的な実践）とヴァイラーギャ（本来の姿を思い出す）によって

　　　　高められます

Ⅰ．１３：献身的な実践、アビヤーサは意識の広がりを育てます

Ⅰ．１４：アビヤーサはしっかりとした持続するリズムと献身的な心によって養われていきます

Ⅰ．１５：ヴァイラーギャ、絶えず本来の姿を思い出すことで欲望が消えていきます

Ⅰ．１６：意識が融合するとき、意識は明白で、

　　　　自然の変化（グナ）の影響を受けることがありません。これが究極のヴァイラーギャです

Ⅰ．２３：無限の愛と献身は神聖なる意識と共に統合します

Ⅰ．２４：神聖な意識は太陽のように自ら輝きます

Ⅰ．２５：神聖なる存在は全ての知識、智慧、そして愛の真髄です
Ⅰ．２６：知識、智慧、そして愛は全ての存在に遍在している師なのです

Ⅰ．２７：聖なる音を繰り返すことは神聖な意識を現します
Ⅰ．２８：素晴らしい献身がなされるとき、聖なる音は私たちの神聖なる自然を現していきます

Ⅰ．２９：誠実に繰り返すことによって内側の光が眩く輝きます

Ⅰ．３０：本質への認知は肉体的、精神的、感情的なアンバランスによって

　　　　よく不明確にさせられます

Ⅰ．３４：ゆっくり楽に吐く息はバランスを回復させ、保つのに使われます

Ⅰ．３５：または鼓舞する目標に集中させるのに使われます
Ⅰ．３６：または、内側にある無上の永遠の至福の光への献身を育てることに使われます　
Ⅰ．３７：または神聖なる質を発している崇高な魂からの優美を受け取ることに使われます
Ⅰ．３８：または、経験、夢、深い眠りからの平和な感覚を映し出すことに使われます

Ⅰ．３９：または、（ゆっくり楽に吐く息は）あなたの心を受け入れ、

　　　　高めることに専念することに使われます

Ⅰ．４０：徐々に集中した気づきを通して知識は小さな原子から大きな大きさにまで拡大します

Ⅰ．４１：自然の純粋なクリスタルが周りのどんな色も取り入れても変わらない部分を残すように、

　　　　ヨーガ行者は全てのこととひとつになっている状態へ到達すると心をピュアに保ち、

　　　　周りを取り巻くものにも変化を受けません。これがサマーディです。

Ⅰ．４２：気づきが“物質”の対象、または形と合流し、もしその名前、質、

　　　　そして知識が認識されるとき、これを サヴィタルカ　サマーディ、

　　　　または熟考するサマーディと言います
Ⅰ．４３：気づきが“物質”の対象、または形と合流し、もし知識だけが認識されるとき、

　　　　これをニルヴィタルカ　サマーディ、または無意識的なサマーディと言います

Ⅰ．４４：気づきが“微細”な対象、または形と合流するときは、二つの異なったサマーディ、

　　　　サヴィチャーラ（名前、質、知識を知覚する）と

　　　　ニルヴィチャーラ（知識のみ知覚する）が存在します
Ⅰ．４５：これらサマーディの状態は全ての“物質的”で

　　　　“微細”な対象や形を超えて広がるパワーがあり、現していない形で自然を明らかにします

Ⅰ．４６：全てのサマーディにはサビージャ（種がある）と記されています

　　　　これは発芽し、また平凡な意識へ戻る可能性を持っています
Ⅰ．４７：ニルヴィチャーラ　 サマーディの純度によって神聖なる意識は輝きます

Ⅰ．４８：意識が絶対的な真理（リタンバーラ　プラジュナー）に留まるとき、

　　　　スピリチュアルな智慧が直接現れ出します

Ⅰ．４９：この絶対的な真理（リタンバーラ　プラジュナー）は個人的な経験や影響、

　　　　そして洞察力で得られる知識とは完全に異なります
Ⅰ．５０：この絶対的な真理（リタンバーラ　プラジュナー）を経験すると

　　　　かつてのサムスカラ　（印象）は取り残され、

　　　　新しいサムスカラが発芽することから守られます

Ⅰ．５１：ニルビージャ（種が無い）サマーディでは全ての印象と顕現は光を放ちます

Ⅱ．１　クリヤヨーガ、または行動のヨーガは下記のことを含みます
　　　　タパス：浄化の炎に火をつける

　　　　スヴァディアーヤ：聖典、自然、内観を通して神聖なる存在の聖なる勉強をする
　　　　イシュヴァラ・プラニダーナ：全ての中にある神聖な光へ心からの献身
Ⅱ．２　これらの実践は内側への意識化を高め、私たちを解放へと導いていきます

Ⅱ－３：五つのクレーシャ（ベール）を溶かすことは

　　　神聖なる存在自体の輝きが見えるところへと導きます
　　　その五つのクレーシャ（ベール）：
　　　アヴィディヤ：神聖なる自然に関する無智
　　　アスミタ―：自我に関する誤った信頼　　
　　　ラーガ：無常な喜びに関する過度の愛着
　　　ドヴェーシャ：不快な経験に関する過度の回避
　　　アビニヴェーシャーハ：不死に関する捉えどころのない認識

Ⅱ．４　神聖なる自然に関する無智（アヴィディヤ）は他の四つのベールの休眠中の種が

　　　根を土に根を張るのを助けます

Ⅱ．５　神聖なる自然に関する無智（アヴィディヤ）は心の中の内側の静けさよりもむしろ、

　　　いつでも変化するものと一緒にいることを望みます

Ⅱ．６　誤った信頼が自我に置かれたとき（アスミタ―）、神聖なる存在自身と混乱させられます

Ⅱ．７　無常な喜びに関する過度の愛着（ラーガ）は執着を招きます

Ⅱ．８　不快な経験（ドヴェーシャ）に関する過度の愛着は軽蔑を招きます

Ⅱ．９　不死に関する捉えどころのない認識は賢明なもののためであっても、

　　　永続的に内に留まります　　ーアビニヴェーシャーハ

Ⅱ．１０　鋭い観察力と分別力を持って、これらのクレーシャは偽りのないものになります

Ⅱ．１１　もし、クレーシャが行動の中に現れると、

　　　それらベールは内側への実践を通して溶けだされるはずです

Ⅱ．１２：クレーシャ（ベール）によって覆われているカルマの子宮（カルマーシャヤ）は、

　　　現在と将来の経験を生み出します

Ⅱ．１３：ベールがカルマの子宮（カルマシャヤ）を覆っている以上、全ての行動は影響を受けます

Ⅱ．１４：カルマは何の種類と質の種を植えたか、

　　　そしてどの様に育てたかによって実の結びかたが変わります

Ⅱ．１５　直観的な智慧はいつも変化のある自然の世界（見られるもの）を超え、

　　　神聖なる魂（見るもの）が住む場所へ広がれるように、私たちに能力を与えます

Ⅱ．１６　このことを理解することによって、かつて不可欠だった困難なことが無力となります

Ⅱ．１７　これら困難の原因は神聖なる魂（見るもの）を全知であると認識せず、

　　　その結果いつも変化のある自然の世界（見られるもの）から離すことが出来ないことです
Ⅱ．１８　錯覚を起こしている（マーヤ）と理解されるとき、自然（見られるもの）と

　　　　自然の特質である三つのグナは神聖な存在（見るもの）に喜びと解放を与えるために

　　　存在します

Ⅱ．１９　自然の特質（三つのグナ）ははっきりと理解できるものと、

　　雲を掴むようなもののどちらにもあります

Ⅱ．２０　神聖なる存在（見るもの）は世界をそれに影響を受けることなく観察します。

Ⅱ．２１　自然の世界（見られるもの）は神聖なる存在（見るもの）の恩恵のために存在します

Ⅱ．２２　神聖なる存在（見るもの）を理解することによって、

　　表面上はまだ自然の世界（見られるもの）に巻き込まれていることが

　　とても現実的に見えるにも関わらず、この錯覚を起こさせる自然の世界（見られるもの）は

　　分かり易くなります

Ⅱ．２３　神聖なる存在（見るもの）と自然（見られるもの）を結びつけると、

　　このダイナミックでパワフルな相乗効果が錯覚を起こさせる世界を創り、

　　魂の視野を不明瞭なものにします

Ⅱ．２４　この結びつきは私たちが神聖なる存在（見るもの）を忘れたときに完全になります

Ⅱ．２５　神聖なる存在を定期的に思い出すことでこのような結びつきは不可能になります

Ⅱ．２６　直観的な智慧の恵みに定着すると、私たちは解放を経験します
Ⅱ．２７　解放は七つの方法で認識されています。私たちが知識の必要性を感じないとき、

　　どんなものやどんな人からも離れ、感覚的なものや行動を引き寄せます。

　　喜びと信念、透明さは私たちの永遠の仲間になります

Ⅱ．２８：アシュタンガヨーガ、八つに分けられた道、を取り組むことによって

　　直観的な智慧が明け始め、私たちの内側の輝きが明らかになります
Ⅱ．２９：アシュタンガヨーガ、八つに分けられた道は

　　ヤマ：私たちの本質の反映
　　ニヤマ：調和への発展
　　アーサナ：ポーズ、存在していることの心地よさ
　　プラーナヤーマ：宇宙のプラーナ（エネルギー）を高め、導くこと
　　プラティヤハラ：内側へ引き込む感覚を促す
　　ダーラナ：神聖なる意識と結合すること　　　を、含みます

Ⅱ．３０：ヤマ（本質の反映）は以下のことを通して経験されます

　　アヒムサ：全てに敬愛、愛、思いやりと
　　サティヤ：正直、誠実
　　アスティヤ：寛容、誠意
　　ブラフマチャーリヤ: 活力に満ちた生命力のバランスと中庸
　　アパリグラハ：豊富に満たされていることへの気づき

Ⅱ．３１：これらの素晴らしい真実は万物で全ての存在に内在しています
　　もし、変更されたり無視されたなら生活の質は大いに危うくされます

Ⅱ．３２：ニヤマ（調和への発展）は以下を含みます

　　シャウチャー：単純、清浄、浄化
　　サントーシャ：満足、自分自身とも他人とも平和でいられること
　　タパス：浄化の炎に火を点けること
　　スヴァディアーヤ：聖典、自然、内観を通して神聖な存在の神聖な教えを学ぶ
　　イーシュヴァラ　プラニダーナ：全身全霊で神聖なる存在へ帰依すること
　　イーシュヴァラ　プラニダーナはダイヤモンドのピラミッドの山の頂点にあります。
　　全てのニヤマはイーシュヴァラ　プラニダーナに敬意が示されるとき高められ、

　　また他の四つのニヤマと私たちが調和して生活するとき、

　　イーシュヴァラ　プラニダーナは全うされるのです

Ⅱ．３３：平静を失わせる思考や感情がもたらされるとき、

　　反対の意識の高められた態度をとれるよう教化しましょう。

　　これはプラティパクシャ　バーヴァナです

Ⅱ．３４：不健全な思考や行動に基づいて行動することを欲したり、

　　他人がこれら不健全な思考や行動へと傾く原因になったり、

　　また他人がそうなるのを大目に見たりすることは妨げることが出来ます
　　これもプラティパクシャ　バーヴァナです

Ⅱ．３５：全てを崇敬し愛すること（アヒムサ）を受け入れると私たちはワンネスを体験します　

Ⅱ．３６：真実と正直（サティヤ）へ捧げられると私たちの思考、言葉、

　　そして行動は明らかにする力を増します

Ⅱ．３７：寛大で誠実で居続ける（アスティヤ）ことで物質とスピリチュアルな幸福が捧げられます

Ⅱ．３８：バランスが良く、中庸の人生を生きることに献身する（ブラフマチャーリヤ）と、

　　生命力は無限になります

Ⅱ．３９：豊富であることを認識すること（アパリグラハ）は

　　私たちが全てのものに恩恵があることに気づき、世の中の存在の目的への洞察力を増やします

Ⅱ．４０：実直で持続的な精錬（サウチャ）を通して、身体、思考、

　　そして感情は自身の内側をはっきりと反射するようになります

Ⅱ．４１：サウチャは私たちの喜びに溢れた自然を表し、自身が花開けることを知りたいという

　　憧れを明らかにします

Ⅱ．４２：自他共に、平和で満足しているとき（サントシャー）、究極な喜びは公にされます

Ⅱ．４３：熱心で誠実な人生を生きることによって浄化された炎は点火され（タパス）、

　　内側の光が現れます

Ⅱ．４５：全霊を傾けた帰依（イーシュワラ　プラニダーナ）を通して、

　　私たちは神聖なる存在に夢中になります

Ⅱ．４６：身体が安定する（アーサナ）と、私たちの存在が自然な心地よさと至福を表現します

Ⅱ．４７：身体が努力と保持を全て生み出すと、無限にある内側の世界が明らかにされるのです

Ⅱ．４８：その後私たちはグナの変動から解放されます

Ⅱ．４９：宇宙の生命力（プラーナ）は呼吸の調和されたリズム（プラーナーヤーマ）を通して

　　高められます

Ⅱ．５０：生命力の動きは吸息、呼息、そして保息によって影響を受けます

Ⅱ．５１：バランスの良い律動的な行動パターンは、マインドと感情を安定し、

　　呼吸が静止するようになります

Ⅱ．５２：その結果として内側の光を覆っていたベールは持ち上げられます

Ⅱ．５３：より高度な意識の展望が明らかにされます

Ⅱ．５４：感覚を内側に引き込むことを促進することはプラティヤハラと言います

Ⅱ．５５：内側の光をちらりとでも見ることで、満足した感覚が内側に留まります

Ⅱ．５４：感覚を内側に引き込むことを促進することはプラティヤハラと言います

Ⅱ．５５：内側の光をちらりとでも見ることで、満足した感覚が内側に留まります